7月の色は鉛色
梅雨真っただ中です。
今日も明日も、一週間後もずーっと雨。
そんなどんよりした景色の中、Bambooの部屋からは遠くにハス池が見えます。この季節は、朝玄関のドアを開けると、灰色の景色の中にハスの花が浮き上がって見えます。
中心から静かにぼうっと光るような神秘的なその姿は、盆提灯を思わせますね。
仏教では極楽浄土にはハスの花が咲いていて、正しく生きた人はハスの葉の上に
「パッ!(^^)!」
と生まれ変わることができるとか。
ハスの茎は芯に空気が通っており、泥中からすっくと伸びあがった先にたった一つだけ花を咲かせる。
泥に染まらぬ清らかな花は、開いたその時にはその中にすでにたくさんの実を抱いている…
といった特徴が、仏道修行をする上での心得と通じるものがあるため、仏教ではハスを高貴な花としてとても大切にするそうですよ。
それでもハスの花びらの落ちたものなど手に取ってみると、小さな赤いダニのようなものがたくさんついているのを見ることができます。白く半透明な花びらの脈の上をたくさんの虫が這いまわっているのを見たとき
「ぎゃー!」
と思いましたが…。
いや、これが自然っていうことです。私に鳥肌を立たせたダニたちも、きっとこの花のおうちで楽しく暮らしているんでしょう…
ということで、押し花にしようと拾った花びらは、元の池にサヨナラしました(;^ω^)
皆さんもハスの花びらが落ちているのを見かけたら、まず深呼吸をしてから、拾ってじっくり見てみてください(笑)。
さて、水面はどんよりとした梅雨空を映していますね。よくこういう曇天を鉛色の空と言います。
ということで、梅雨真っただ中の7月のサイトカラーは鉛色です。
ところで…鉛ってどんな色だっけ?
銀色のような色ですが、「鉛色」と呼ばれるのは鉛がさびたときの青みを帯びた灰色のこと。隙間なく厚く垂れこめた鉛色の雲はその向こう側に青空が広がっていることを忘れさせますが…。
青空と太陽の季節はもうすぐそこ!
暑い季節を乗り切る元気を、今のうちにしっかり養っておきたいですね。
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