五月の色はネギの色
緑が色濃くなってきましたね。
紫外線対策をしないと外に出るのがためらわれるようなある日、何ということはなしに本棚の整理を始めました。すると
中学校と高校で使っていた参考書です。
当時の国語の先生が「無人島に本を一冊持っていくならこれ!」というほどお気に入りだった本です。先生は当時60代後半?白髪交じりのおかっぱ頭がダンディーなおじさまでした。私はこの先生が大好きだったので、毎回テストの解答用紙の欄外に、先生を笑わせようと「なんちゃって漢文」や替え歌ならぬ「変え和歌」をせっせと書いては提出していました。
答案を手渡しで返却する際に、先生はちらりと私の顔を見るものの、いつもノーコメント。でもきっと内心、毎回楽しみにしてくれていたと思います( *´艸`)
さて、本の内容は
まあこんな感じ。でもカラー刷りのページは
当時はタブレット学習などありませんでしたから、教材のカラーページは特別でしたよね。インクや紙のにおい、手触りまで特別なその数ページは、漫画雑誌の最初の方に通じるワクワク感です!
で、毎年カラーページの学習が終わる5月ごろから、授業に飽きてくるわけですが(;・∀・)
さて、本の間には
このしわくちゃの紙は、七夕飾りの短冊です。クラスで七夕飾りを作ったある年「先生方にも短冊を書いてもらおうよ!」と職員室を回ったときに、その国語の先生が書いてくださったものです。
「私は勉強ができなくはないです!」
と抗議すると先生は
「だから『もっともっと』なんですよ。よく読みなさい。」
と笑っていましたっけ。
この短冊はその後ずーっと私の試験のお守りとして頑張ってくれました。そのせいですっかりしわくちゃになってしまったけれど、今でも我が家の本棚で「がんばれ、がんばれ」と静かにエールを送っていてくれたんですね。感謝…。
さて、新緑の季節に本の間から現れたこの色は黄緑色ですが、新修国語総覧的に和名でいえば萌黄/萌葱色です。芽生えたばかりのネギの色だから「萌葱」て書くんだそうですよ。黄色と緑の間の色を「黄緑」というよりも、少し特別な気がしますよね(*´з`)
そこで
新緑を思わせるこの色は、五月にピッタリ!(五月ばかりは、なぜか「5月」と書くよりも「五月」と書く方がしっくりする気がしませんか?)
ということで、サイトカラーを萌葱色にしてみました!
五月ももう半ば。ごく短いこの新緑の季節、満喫しておきたいですね。
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